■ポールに少し触れただけで失格となるクランクコース。
S字コースは“車体の角を路肩に突っ込むように して曲がる”とアドバイスしましたが、それに対してクランクは車体の角がどこにあるか、車体のサイズと角を把握しておくことでうまくクリアすることができ ます。なぜクランクのクリアには“車の角の把握が必要か”というと、クランクには2つのコーナーがあり、それぞれの角にはポールが並んでいます。曲がり切 れずにオーバーして、車の角がそのポールに少しでも触れた瞬間に失格となります。したがって車はポールの手前、車体ぎりぎりのところで曲がり、ポールに触 れたり揺らしたりすることなく通過しなければなりません。実はクランクコースにおいてこのポールは、車が駐車していることを仮定しています。クランクの角 を曲がり切れず、1ミリでも駐車してある車に触れてしまうことは、事故やトラブルを意味するのです。しかしポールを怖がり、あまりに早く曲がりすぎれば、 後ろのタイヤが脱輪してしまいます。脱輪させず、車の角をポールに接触させることがないように、ちょうどいいタイミングとスピードで車を操作するにはどう すれば良いのでしょうか。

■曲がるタイミングは勘ではなく「目印」をつくって合理的に。
クラ ンクコースにおけるテストは、“そのスピードと曲がりのタイミングのバランスがとれているか”が問われるものです。クランクには2つのコーナーがあります が、たとえば右折から入る第1のコーナーに進入する際は、車体を左に寄せたままゆっくりした速度ですすみます。このときハンドルを切るタイミングが遅いと ポールに当たってしまい失格となります。逆に早すぎると後輪が乗り上げてしまい、それも失格となります。そこで、ほどよいタイミングをはかるには、「目線 をポールが並んでいる真ん中の位置」に置き、車体がその位置の少し手前に来たら左に向けてハンドルを切るようにします。曲がる位置やタイミングを勘に頼る のではなく、このように自分で目安をつけておくと位置がズレずにうまく曲がれます。または運転席から見て、「右前方のサイドミラーの少し後ろに縁石のコー ナーが映り込んだとき」を目印にハンドルを切りはじめると余裕をもってクリアできます。ハンドルの切り遅れや早く切りすぎてしまった場合は、コーナーを曲 がり切れませんから落ち着いてハンドルを切り返し、“修正・やり直し”を行ってください。

■うまく曲がれなかったときの修正とやり直しについて。
時 間を競う試験ではありませんから、焦る必要はありません。むしろこのような事態のとき、どこまで冷静沈着に対処できるかをチェックされています。修正・や り直しの方法をもう少し詳しくお話しすると、ハンドルの切り遅れで前輪や車体前方の角がポールにぶつかりそうで曲がり切れなくなったときは、ハンドルを慎 重に切り返すことで修正できます。ゆっくりと少しだけ車を後退させ、ハンドルを切り返せば修正できます。逆にハンドルを早く切りすぎて後輪が曲がり切れな くなった場合は、ハンドルを逆に切って少しだけバックし、ハンドルを戻してから静かに前進させればやり直しの成功です。どのような事態になってもあわてる と事態を悪化させます。一度一瞬でも車を止めて、修正・やり直しの判断を行ってからトライをし直しましょう。