■意外にむずかしい「速度を一定に保って走る」ということ。
「教習所のコースではそれほどむずかしく思 わなかったのに、路上に出たら急にむずかしくなった」。そんな感想をよく耳にするのが、“路上でスピードを一定に保つこと”です。教習所では加速や減速の トレーニングが主体になりますから、スピードを一定に保った長時間の走行というのはまずありませんでした。路上ではその逆で、一定速度に保って走ることが 求められます。最初のうちは50㎞が規制速度の道でも40㎞になったりしてしまいます。なぜ一定の速度に保つことができないのでしょうか。ここではその原 因を明らかにしながら攻略法をお話ししていきます。

■針の位置をあらかじめ覚えておいて「チラ見」で運転。
速 度を一定に保って走れない理由はだいたい2つに絞られます。1つはアクセルのコントロールが不十分であること。もう1つは、道路の形状がマチマチで教習所 のように一定ではないことです。結論からいえば、路上運転(一定スピード)はこの2つのポイントをうまく克服できればほぼ完璧というわけです。速度を一定 に保つには「スピードメーター」を見て調整するわけですが、メーターばかりに気をとられていては危険です。最終的にはそれほどメーターを見なくてもエンジ ンの音の変化や風景の速度でわかるようになります。それまでは「スピードメーターのチラ見」をキーワードにし、メーターを凝視せずチラっと見ただけでス ピードがどれくらい出ているかを確認できるコツをつかんで運転できるようにしましょう。コツは簡単です。「あらかじめスピードメーターの40㎞と50㎞の 針の位置を覚えておくこと」です。

■アクセルの操作は「50㎞より手前」で行う。
制限が50 ㎞なのに50㎞を超えてからアクセルを緩めると、今度は速度が40㎞まで落ちてしまい、あわててアクセルを踏んで速度を調整しようとすると50㎞を超え 60㎞にまでなってしまいます。そのため新人の路上運転では40と60のあいだを行ったり来たりして速度が安定しないという現象が起きてしまうのです。そ こで正しく安定した速度調整を実現するには、50㎞を起点にするのではなくて、その少し前でアクセルを緩めはじめ、そのスピードを維持できる程度にクセル を軽く踏んだり緩めたりするのです。“50㎞の少し手前”を念頭において操作するとうまくいきます。

■道路の形状・坂道とコントロール。
教 習所のコースはほぼ平坦に保たれていますが、一般道では上り坂になったり下り坂になったり、アンダーパスのような道も出現します。「上り坂ではアクセルを 強めに、下り坂ではアクセルを緩めに」という鉄則は、運転していると意外に忘れてしまうものです。そこでまず上り坂では、上り坂にさしかかる少し前からア クセルを踏んでスピードを速めるようにします。逆に下り坂の場合は、エンジンブレーキを使って少し手前からアクセルを全部戻すようにします。エンジンブ レーキの使い方は検定基準の採点にも入りますから、早い時期に修得しておきましょう。MT車の場合は、アクセルを戻すだけでエンジンブレーキが作動しま す。AT車の場合はアクセルを緩めただけではブレーキがかかりませんから、坂道に入る少し手前の段階でDレンジから2レンジにレバーをチェンジします。 AT車でもMT車でも走行中に危険が生じたときはブレーキをかけても構いませんが、必要以上にブレーキをかけると後続車の迷惑になります。スムーズで安定 したブレーキの使い方を修得しましょう。